集客力のあるチラシ デザインとは?(巻頭特集)
お店とお客さまの関係
日常の買回り品や1週間に1度くらい行く飲食店やエステやスポーツジムなどは、お客さまに認知や体験がある場合は、お客さまがお店のことをよく知っているわけですから、チラシのデザインを奇抜にしたり、注目度を高めるデザインテクニックを使ったりするよりも、お客さまに喜んでいただける企画性や誠実さやサービスをきちんと表現することが大切です。
たとえれば、お店とお客さまは、親しい友だちのような関係です。しかし、いくら親しくても会う度にいつも同じお話になるというのでは飽きてきます。いろいろな話に飛んで、またひとつ新しい人間性を発見して私のためになった、という発展や変化が必要です。
飽きさせない工夫です。1週間、1ヶ月、1年などの時間の流れとともに、変化していく、新しくなっていく、創造的になっていく経営戦略が必要で、チラシデザインにもそれを取り入れていきます。
ここでは、時間をかけて、お客さまの感性や生活をクォリティアップすることで、集客力を高め、顧客満足によるリピートに結びつかせるチラシデザインのご提案をしています。
高くても売れるお店にする
常連客を飽きさせないでしっかりつないでいくことは、新しい顧客の開発にもつながります。
そのコツは、セールスポイントを変える、デザインイメージを変える、商品や出し方を変える、訴求対象を変える、ユーザーのライフスタイルに応じて変える、ということを戦略的にやっていきます。
良質の上位顧客を持つことや、顧客のロイヤリティを高めることで、クォリティが高いが、値段も高いという商品が売れ始めれば、お店のイメージも高まり、お店の売り上げ額のアップにもつながります。
安い商品やダンピングは来店促進につながることは確かですが、商品にもよりますが、たまには、価格を上げていく、高くても売れるようにする、というくらいの大胆な発想があってもいいのではないでしょうか。
難しいことですが、そのような考え方の結果として、時間と企画力をかけて「集客力のあるチラシデザイン」をつくることのひとつにつながります。
クォリティを高めるチラシデザイン
安いから来てくれていたお客さまに、高い商品を売る、ということではありません。
従来の商品も売りながら、ひとつずつ、クォリティや値段も高めていくことで、商品体系にバラエティができ、いつもより少し高めの商品を買ったお客さまが、なるほど一味ちがう、と思っていただくことが度重なればしめたものです。
冬はお鍋です。いつものお鍋のセットのほかに、少しだけ高いお鍋も、売り場でも、チラシの紙面でも、そばに置いてみましょう。
チラシの写真や売り場のPOPに、「ズワイガニを奮発して入れました」「ご当地産直の椎茸と葱を使っています」と高い理由をお知らせします。
お客さまはお店のことをよく知っているので、コピーや値段ひとつにも敏感ですが、納得されることで、信用が増え、たまにはちがうものをとか、きょうは家族のバースディだからちょっとゼイタクをと思うものです。
高いものはいままで他のお店で買っていたけれど、ここでもけっこう、割安感があっていける、と思ってもらうチャンスや商品企画をつくります。
モノよりも生活を売る
冬のお鍋の続きでご提案します。
お鍋があれば、家族の人数や好みによる買い足しができるように、セットのそばに牡蠣や野菜や豆腐などの別売りを行い、チラシにも別売りを宣伝します。
お店はお客さまの心理をよく見ていてくれる、「気が効く」と思っていただくことです。
お鍋があればいっそうおいしくいただける、定番のポン酢もそえる、九州の、ゆず胡椒、かぼす酢もそばに並べる、その際、いろいろなブランドを並べることで、「選ぶ」モチベーションをつくります。
チラシも売り場と連動したレイアウトデザインに表現します。
そこまではふつう、チラシにも取り入れられているようですが、若い人には、「ワインでお鍋」という提案があってもいいと思うのです。もちろん、なるほどと思うお鍋の食材、レシピ付きです。
日本全国郷土のお鍋の味めぐり、日本人の好みのお鍋ベストテン、などいくらでも考えられます。
要は、お鍋ひとつから、ひろがる商品体系は、「モノを売る」から「食文化のゆたかさを売る」ことへと、ポジショニングを高めるチラシデザイン戦略を行います。
